Webディレクターのたかりょー(@RyoooooTaka)です。
「デザイン提案をしなくちゃいけない。はじめてだからどういった流れで、どんなポイントで説明したらいいのかわからない」
このような方に向けた記事をご用意しました。
僕はディレクターとして常に10件くらいクライアントワークを抱えている人間です。
当然、デザイン提案をする機会がたくさんあるので、今回は僕がいつもやっているフローを簡単に教えますね。
デザイン提案の意義・目的
全体像を伝えられる
デザイン提案はデザインの方向性を伝えるだけでなく、最終的にどんなゴールを描いていて、どう達成するのか戦略も含めて提案するのが目的。
つまりデザインを丁寧にクライアントに説明し、プロジェクトの全体像を伝えるおとで、互いに目的を共有しあい、認識にずれがないのかをクライアントとすり合わせるのです。
デザインが通りやすくなる
どれだけ自分のデザインが素晴らしいと感じても、その伝え方次第でクライアントの良さは届きません。
事実、僕はWebサイト制作を通じて、多くのクライアントに提案してきましたが、どれだけ自信作でも、新人のころは、まったく通らない時期もありました。
そのときにいつも言われたのが、「クライアントの意向って組んでる?」「なんでこのデザインにしたの?」というのが大半。
つまりデザイン提案を論理的に行うことで、「なるほどだからこういうアウトプットになったのね」とデザインに説得力を与えて、企画も通りやすくなります。
デザイン提案のフロー
「目的」を明確にする
最初にデザインというアウトプットで、何を達成したいのか目的を伝えます。
目的とは具体的にいえば、あるべき姿・ゴールです。
すべての提案は「いま=現状」と「あるべき姿・ゴール=理想」とのギャップどう埋めるのかを戦略的に考えることです。
したがって、まず目的を明確にしておくことで、これから行う提案に説得力が増します。
その際、「お問合せが増えますよ」や「採用が強化できましょ」などクライアントにとってどんなメリットがあるかを話してあげることが大切です。
課題感の整理
デザインを変えるのには、かならずなにかしらの「課題」があります。
ここでは目的と照らし合わせて、いまその障害となっているどんな課題があるのかを改めて整理をするのです。
課題をしっかりと言語化することで、新しいデザイン提案するための裏付け・根拠になるので、課題はクライアントとともに共通認識ともつようにしましょう。
ターゲットの明確化
デザインはかならず受け取る相手=ターゲットがいます。
そのため想定しているターゲットをきちんと整理しておくことで、「このデザインは誰に向けて作っているの?」という判断基準ができます。
判断基準ができれば、「彼らはこう感じると思うので、〇〇という装飾をいれました」と説得力のある正しい提案ができます。
またターゲットを明確にすれば、よくありがちなクライアント・デザイナーの主観でデザインの良し悪しを決めることがなくなります。
全体のコンセプトの提案(方向性)
デザインにおける最終ゴール地点です。
ここではあくまでもビジュアルではなく、Webサイトによってどうしたいのかを大きな方向性を示す役割があります。
サービスや企業の独自の価値を表現したいのか、社会に新らたな提案をするのか、
ビジュアルコンセプトの提案
続いてビジュアルのコンセプトを示します。
描いたターゲットに対して、どういうイメージを与えたいかを整理し、方向性を導き出します。
キーワードを用いることで優先度の高いキーワード群をイメージスケールに落とし、全体の配色やトーン&マナーの大きな方向性を決めています。
デザインの細かい解説
ビジュアルの全体の方向性を伝えた後に、細かいデザインのポイントをしめしていきます。
ここではデザインの「表現手段」を解説していくイメージです。
例えば下記のようなものです。
- フォントサイズ・フォントの種類
- アイコン
- 画像
- 装飾有無
- シェイプ
- スペース
- テクスチャー
- 配色
- アニメーション
- 画面幅の想定
- CTAボタン
デザインは様々な要素で論理的にバランスよく組み立てられており、要素を目的に応じて使いこなすことで、達成したい成果を生生み出すことができます。
例えばお問い合わせを獲得したいのであれば、「CTAボタンを目立たせたいので、同系色を使わずに補色を使い周りの要素とのコントラストをつけます」という説明もできます。
また「要素に一貫性をもたせて統一感のあるデザインにする」や、「オブジェクトや線など異なった要素を使って多様性を表現する」など
感想を聞く
最後にクライアントに率直な意見を聞きます。
この意見をもとにデザインをどう修正していくのかを考えていくのです。
