経営戦略・経営論

損益分岐点とは?損益分岐点を求める計算式って?【わかりやすく解説します】

こんにちは、集客デザインです。

相談者
損益分岐点について学びたい!

こんな疑問や要望に答える内容にしていきますね。

集客デザイン編集部
この記事では、損益分岐点について詳しく説明していきますよ!

上記の内容を解決する記事をご用意しています。

本記事で学べること

・損益分岐点とは何かを
・計算方法がわかる

本記事を書いている僕について Webマッケター・ディレクターとして4年ほど働いています。

これまで経営者の方々に、売上・集客アップに関するご提案をいくつかしています。

今回は、企業経営や管理会計には必須の概念損益分岐点について説明しますね。

損益分岐点とは?

損益分岐点とは、売上高と費用(コスト)がちょうど等しい=0になる分岐点のことを言います。

つまり、損益が”プラスマイナスゼロ”と計算されるところですね。

損益分岐点で大切な利益は、以下で計算されます。

利益=売上-費用

そして、

利益が0より多い→黒字
利益が0より少ない→赤字

となるわけです。

損益分岐点は営業利益がゼロのときの売上高ですので、当然、下回ると赤字になり、超えると黒字になります。

限界利益は?

損益分岐点と同じ文脈で出てくるのに、限界利益というものがあります。

限界利益とは、売上高から変動費を差し引いて求めるものです。

つまり商品やサービスなどを売り上げた際に、仕入れなどを差し引いた時に、求められる直接的利益のことです。

そのため、端的に企業の儲けを知るためには必要なものです。

そして、この限界利益から、固定費を引くと、企業の利益をしれます。

損益分岐点のメリットは?

損益分岐点を知っておくメリットは以下の通り

・企業を存続させるための指標を把握

・利益志向の企業経営ができる

・利益確保できたか?できなかったか?を常に意識

それぞれ詳しくみていきましょう。

企業を存続させるための指標を把握

損益分岐点を知っておくことで、

「月どれくらい売り上げればいいのか?」
「最低限、これくらい稼がないと」

という指標を得ることができます。

そうなれば、最低限企業が稼がなければならない、数字を掴んでおくことができます。

また赤字経営を避けて、黒字経営を続けるために必要なことも考えられます。

利益志向の企業経営ができる

損益分岐点は経営者や個人事業主は、“利益志向”で会社経営を行うためには、絶対に知っておかなければなりません。

その理由は、損益分岐点とは赤字と黒字とを分ける分岐点になるので、事業を経営する上では大切だからです。

また損益分岐点を超えれば、端的に“利益”が発生するポイントなので、

・事業にはどれだけ利益が出ているのか

がわかりますし、反対に

・事業に利益が出ていないか

についても一目で分かります。

利益確保できたか?できなかったか?を常に意識できる

経営的に「売上よりも利益を重視せよ!」というのは鉄則です。

なぜなら、どれだけ売上があっても、費用・コストが高ければ、利益は出ないからです。

反対に売上が下がっても、費用コストを押さえることができれば利益は出ます。

損益分岐点は、売上高と費用(コスト)の金額が差し引きトントンになる地点を知らせてくれる『赤字と黒字の境界線』としての役割があります。

つまり、その数字を知っておくことで、常に「今月は利益が確保できたか?」「来月はどう利益を確保しよう?」といった視点をつねに持つことができるのです。

費用の2種類【←損益分岐点を知るには必須な知識です】

損益分岐点を計算するには、売上とコストを知っていれば計算できます。

ところがコストは、大きく2つに分解する必要があります。

1.固定費

2.変動費

この章では

相談者
変動費と固定費の違いがわからない!

そんな人に向けて、以下にて2つの費用についてそれぞれ説明していきますね。

固定費

事業活動や商品の売買の量に関わらず発生する費用です。

もう少し噛み砕いて表現するならば、売上が増えようと減ろうと発生する費用。

【具体例】

代表的なもの→人件費や家賃、土地代 その他→リース料、借入金の支払利息、広告宣伝費、水道代、光熱費、減価償却

固定費は、もしも売上がまったくないと(商品サービス売れない)

売上0-固定費

と計算されて、当然赤字になってしまいます。
固定費とは、事業運営にとって、重くのしかかる重荷とも言えます。

つまり、固定費を下げることが、事業運営・経営の安定化に貢献するのです。

変動費

変動費とは、生産量や売上高に応じて、数や金額増減する費用のことです。
もう少し噛み砕いて表現するならば、売上が増えれば増える、売上が減れば減る費用のこと。

変動費の代表的なものは、『商品の売上原価』ですね。

【具体例】

代表的なもの→ 外注費、車両燃料費、商品仕入原価、外注費、販売手数料旅費交通費など

変動費は売上が少なければ、費用自体が低くなり、反対に売上が増えれば増えるほど高くなっていきます。

ちなみにな企業では、費用を変動費と固定費とで分けずに、両方をまとめて計算されることが多いです。

損益分岐点の計算式

損益分岐点を計算するためには、まず変動費率を求める必要があります。

損益分岐点売上高は、固定費÷{1-(変動費÷売上高)}で求められます。

例えば、 売上高が200万円で、費用を15万円とします。

まず必要となるのが、費用を固定費と変動費に分解することです。

すると、、、

固定費→5万円
変動費→10万円

それを、上記の計算式に当て真メルと、、、

5÷{1-(10÷200)} →5÷0.95 =5.3 となりますね。

損益分岐点を下げる方法は?

続いて損益分岐点を下げるための方法をご紹介します。

固定費を減らす

固定費は毎月一定額、必ず必要となってくるものですから、固定費を抑えることができれば、損益分岐点は下がります。
すると、利益が発生するポイントも下がることになるので、

固定費を減らす具体的な方法は以下の通り

・備品コストを下げる
・オートメンション化による従業員最適化
・光熱費を下げる
・業務のアウトソーシング化
・請求書や領収書を電子化する
・カーシェアリング等で
・月々かかる広告等のプロモーション費を下げる
・勤怠管理システムを導入して無意味に発生していた人件費を削除
・地代の交渉
・単純作業はアルバイト・パートに
・利益が低い部門の閉鎖

固定費の額は少なければ少ないほど、企業が売り上げれば、そのまま利益になります。
だから、損益分岐点を下げる、ひいては利益をより多く獲得しようと思うのであれば、固定費を第一に下げるべきです。

変動費を下げる

変動費とは、売上が増加すれば増加。反対に、売上が減少すれば減少する費用です。

・売値を高くする
・大量に仕入れて商品仕入原価を安くする
・製品製造等でかかる原価を算出して、原価のコントロール
・現金で仕入れるのを前提とした仕入れ価格の交渉
・在庫管理を徹底する(無駄な在庫を減少させる)
・一つの仕入先から大量に仕入れて、仕入れ単価を下げてもらう

個人的には一つ製品・サービスを生産・提供するのに、必要な原価を徹底的に管理を徹底して、利益を増やすというのがオススメですね。

売上を上げる

売上は、客数×客単価で求めることができます。

つまり売上をあげるには、

客数を増やす
客単価を上げる

のどちらかです。

客数を増やすとは、具体的に

新規顧客を獲得する
既存顧客化する(リピーターにする)
利用頻度を高める

などが上げられます。

また客単価を上げるためには、

・1取引により多くの商品を購入してもらう
・1取引でより高いものを購入させる

方法があります。

とにかく売上高をどんどんあげてし

今回のまとめ

損益分岐点は、経営者以外も知っておくと、何かとメリットがあります。

特に営業マンは数字で物事を考えなければならないので、損益分岐点というものが何か?ということを知っておけば、

直接的に得られる利益は、、、

のようにつねに経営者の視点に立てます。

経営者は基本、数字・利益で物事を見ています。

だからこそ、何か提案をする時、損益分岐点=数字で考えることで、何かと説得しやすくなるのです。

ABOUT ME
たかりょー
30代男。地方の大手Web会社のWebディレクター・Webマーケッター・ブロガー。ビジネスの上流を担当し、常時15案件以上のWeb案件を抱えている。読書は年間100冊ほど。10年間継続中。 集客デザインでは、マーケティングや集客術、ビズネスマンのスキルに必要な情報をメインに発信しています。