こんにちは、編集デザインです。
こういった疑問を解決していきます。
なお最初に、この記事はポータルサイトを運営したい方向けではなく、ポータルサイトに掲載したい=掲載者向けの記事になっています。お間違いのないように。
ポータルサイトを利用すれば、掲載者にはかなりメリットになります。(→決して広告している訳ではありませんよ)
まず答え:ポータルサイトは集客にかならず役立ちます。
先に結論だけ言っときます。理由はあとで詳しく解説していきますね。
そもそもポータルサイトって、世間ではなんとなく悪い印象というか、マイナスイメージがある感じがしています。
「大手ポータルサイトに掲載してるけど、毎月の広告費がかかりすぎて困ってます」
「ポータルサイトからの集客が利益の大半を占めているから、抜け出せないよ」
「ポータルサイトに頼りたくない。自力で集客できる方法が見つけたい」
でもポータルサイトって、評判ほど悪くないんですよね。
その点を、この記事を読んで理解してもらえれば嬉しいです。
さてまずは『ポータルサイト』の存在をそもそも知らない。そんな読者の方もいると思うので説明していきます。
ポータルサイトってなによ?
ポータルサイトは簡単にいえば、サイトを経由して、皆さんのサービスをユーザーにより知ってもらえる“入り口”、“玄関”(=ポータル)だと思ってください。
これがポータルサイトです。
イメージはリンク集やまとめサイトみたいなものです。ただこの2つのみがポータルサイトではありません。もっと種類は豊富です。(一応誤解を生まないように言っておきます)
ではなぜポータルサイトで集客できるのか。その理由を述べていきます。
理由01:情報発信源になるから。
まずはこれ。そもそも大半の企業って“知名度がない”ですよね。”知名度がない”と言うことは、お客さんに認知される可能性が少ないわけです。
例えば、飲食店を例にあげると、「駅チカ」とか「商店街」とか「繁華街」とか「国道沿い」とか。多くの人々が往来するリッチにお店を構えないと、集客できる機会って極端に少ないです。
たとえ「最高級の食材」「個室完備」「食べ放題」みたいなウリがあっても、人々の目に触れない(=認知されない)なら、結局のところ集客には繋がりません。
その点、ポータルサイトは「お腹が減った人」「近くのレストランを探している人」が一斉にそのサイトに訪れます。つまり、リッチの悪い場所にあっても、認知される可能性が増えるわけです。
だから、ポータルサイトは、認知力を高める情報発信ツール=源になる。この結果、集客できる可能性も増えていきます。
理由02:狙いたいターゲットに直接訴求できるから。
これも、ものすごい強みです。
なぜなら、不特定多数の100ユーザーより、購入可能性のある10ユーザーに、直接情報を発信する方が集客に繋がっていくからです。
ポータルサイトの種類はかなり豊富です。でも「地域型」「業界型」「口コミ型」。この3種類のポータルサイトは、ターゲットを絞って、見込み顧客に情報発信しています。
だから比較的、店舗集客に繋がりやすいポータルサイトといえます。
以下に紹介していきます。
地域型のポータルサイト
これは特定の地域限定で、目的別に情報発信したり、利用者とのコミュニケーションをとったりするポータルサイトです。少し例をあげていきます。
出典:マイフェバ
関西・北陸・せとうちエリアの観光情報を提供している『マイフェバ』というポータルサイトで。ランチやホテル、イベント、スポット等を紹介しています。
ストーリー形式のコンテンツが面白いです。色使いやフォント、デザインも全体的に女性目線。お得なクーポンやアプリと連動させることで、集客への喚起も促しているようです。
出典:おきなわ物語
こちらは『おきなわ物語』というポータルサイト。内容は上のポータルサイトと似ています。
ただサイト情報には、『月間100万ページビュー』、『Googleキーワード検索「沖縄」「沖縄 観光情報」で上位表示』とあるので、ここに店舗情報をのせると集客に繋がりそうです。
このように地域型のポータルサイトはあくまでもターゲットは「地方」。全国版のポータルサイトだと競合が多くなりますが、ウリになる強みがあれば、興味あるユーザーに対して直接訴求できます。
知名度の低い店舗だと、こういったサイトに掲載すれば、認知力をアップさせることもできます。その結果、集客につながる可能性も広がっていくわけです。
業界専門ポータルサイト
こちらは、業界専門のポータルサイトです。業界の種類は幅広く、不動産、アパレル業、飲食業、建築業などなど。かなりターゲットの焦点を絞ったポータルサイトになります。こちらも例を2つほど。
出典:SUUMO
言わずとしれたSUUMO。業界専門ポータルサイトでは有名です。全国各地のマンション情報や、新築住宅、土地、リフォーム情報が幅広く掲載されています。また価格帯で絞ることもできるので、使い勝手が良いです。僕の関わった工務店のクライアントもSUUMOから集客して、かなりの利益をあげていました。
出典:Retty
Rettyも有名なポータルサイト。地域からお店を探すことはもちろん、ランチやデート、女子会などなど目的別で選ぶことができます。飲食業界ではポータルサイトに登録しているのが結構常識になってしまっています。
このように専門型ポータルサイトは、ユーザーのニーズをしっかりと捉えた、コンテンツが設計されています。ポータルサイト内の打ち出し方法にもよりますが、集客効果は間違いなく得られはずです。
口コミ型のポータルサイト
こちらは口コミをもとにしたポータルサイト。最近は口コミ=信頼という風潮になっていますから、口コミ高+店舗一覧があれば、実力のあるお店は集客に繋がっていきます。こちらも軽く紹介しておきます。
出典:おとりよせネット
日本最大級お取り寄せ情報を紹介する、『おとりよせネット』。どんなサービスかというと、
『美味しいお取り寄せの逸品」を選りすぐってご紹介する、日本最大級の“お取り寄せ”をテーマにした口コミポータルサイトです。お取り寄せを楽しむ女性たちによる口コミデータベースのほか、シーズンやイベントにマッチした特集コンテンツも人気です。出典:上記リンクのコンテンツ抜粋
こちらは店舗経営者にとっては集客しやすいサイトです。なぜなら「口コミ」という評価さえ手にすれば、かなりの確率で選ばれやすくなるからです。
なお、『おとりよせネット』では無料プランからも始められるようです。
出店(掲載)プラン
出典:価格ドットコム
価格ドットコムは「口コミポータルサイトといえば!」の代表格。ガジェット好き、車好き、インテリア好き等。まるで専門家並みの口コミユーザーが、辛口の評価をするので、買い手にとっては信頼をもって商品購入ができます。ショップも多く商品を出展しているようです。
口コミ型のポータルサイトでは、口コミ社会を逆手にとって、『口コミありきのポータルサイト』になっているのが面白いです。「ネットは嘘ばかりだ」とよく言われますが、「口コミなら信頼できる」なんとこもある。だからより魅力的な商品を提供すれば、ここからの集客がかなり期待できるはずです。
理由03:ユーザー行動の特徴を捉えているから。
実は、私のなかでこれがポータルサイトから集客できる大きな理由です。その理由は、ユーザーは「情報収集」に時間をかけることが多くて、そのツールとしてポータルサイトを利用する人が多いのです。
私は仕事柄、Webサイトのケースデータを取りに、ユーザーのもとにインタビューをしにいくことがあるのですが、大体のお客さんは「情報収集」して「比較検討」する時間をかけているんですよ。
例えば、新築を検討されている方にインタビューをした時。もちろん、ネットで「新築×地域」のキーワードから調査し始めたり、大手のハウスメーカーから資料請求をしたり。そんな行動をとるわけです。
しかし、お問い合わせに至るケースとして、まずポータルサイトでいくつか工務店を絞って、次にそのページからホームページに移動してより詳細な情報を集めて、最終的にお問い合わせしたって方が結構いたんですね。
つまり工務店を「ポータルサイト」で絞る→条件のマッチした工務店を選択して、いくつか比較検討を行う。ユーザはそんな行動をとることが多いわけなのです。
ただデメリットも把握しておいてください。
これまでは、ポータルサイト集客できる理由を書いてきました。ただ物事には面と裏があります。
これからポータルサイトのデメリットも紹介していきます。ただ解決策もあるので、最後にそちらを参考にしていただければと思います。
集客できる→でも『自社の集客力』が高いわけではない。
ポータルサイトを使えば、かなりの確率で集客できるようになります。実際、これまで関わってきたクライアントも、ポータルサイトに掲載して、それが主な集客源になっている企業が多かったです。
とはいえ、ポータルサイトの集客=皆さんの集客力ではないんです。つまり、もしポータルサイトが無くなったら、集客する力がなくなるんですよね。
ポータルサイトに完全に依存している→これは裏を返せば、全く自社の集客力がないと言っているようなものです。
お金がなければ掲載できない。また広告費高くない?って思う日がくる。
店舗経営者の中には、そもそもお金がないから大手に掲載する余裕もないよ、っていう方もいるはず。
また最初は、背伸びして大手のポータルサイトに掲載してみた。でもある日「あれ?損益分岐点、下回ってない?原因・・・広告費か〜」ってことになることもあります。
ポータルサイトに多くの掲載料を費やしても、その分、利益が回収できればなんの問題もありません。でもそれを5年、10年と続けれるか?と考えるとなかなか難しい店舗もあるはずです。
ポータルサイトではなく、自社集客の力も培っていかなければ、長い経営が難しくなります。
価格・クーポン重視の荒い顧客が増える。
この理由は、ポータルサイトに訪れるユーザーって、基本的に「予算が安い」や「クーポン」を重視、なんなら、それのみを狙いにやってくる人が多いからです。
さて企業がもっとも巻き込まれていけないのが、「価格競争」です。なぜなら、価格を下げれば下げるほど、皆さんの企業の価値が低くなってくるからです。(あと、競合が下げれば自分も下げる・・・と終わりが見えないからです)
ポータルサイトのデメリットとして、質の良いお客さんを見つけにくい。これも大きいです。
じゃあ、デメリットを解決する方法は?
解決策01:別の集客方法を考える。
正直、これしかないですね。ポータルサイトは確かに集客することは可能です。ただそれに頼ると自社の集客力が伸びませんよね。
実は、集客方法っていろいろとあるんです。なので、ポータルサイトだけでなく、自社でも経営を続けられる方法を模索していくのがベターです。
成功するかどうか心配・・・そんな方には、「じゃあいつか経営続けられない状況になっても良いんですか?」と聞きたいです。とにかく何か一つでもトライしてください。
解決策02:「無料」のポータルサイトから初めてみる。
お金がない人は、これから初めてみることをおすすめします。なぜなら、無料で集客力がアップできるのであれば、それに限ったことがないからです。また、たとえ結果が出なくともリスクゼロだからです。
よく失敗する企業は、最初に大手ポータルサイトに飛び込んで、掲載費をものすごいかける。でもまったく集客ができなかった。結果、ポータルサイトは悪だ!と叫ぶ。
これでは声が枯れるだけで、なんの利益もうまないですよね。なので、ポータルサイトを検討している人は、まず「無料」のポータルサイトから初めてみましょう。
解決策03:このお店最高だな〜というお客さんを増やす。
ポータルサイトのメリットは、集客できること。じゃあそのメリットを最大限に生かして、やってきたお客さんに最高のもてなし、最高の商品を提供してみてください。
ポータルサイトから脱却できない理由は、もしかして、目の前のお客さんを満足させられていないだけかもしれません。
またクーポンとかSNSとかホームページとかと連動させて、わざわざポータルサイトを経由しない仕組みをつくるのも手ですね。
おまけ:ホームページ×ポータルサイトなら効果は高まります。
ポータルサイトを利用する店舗経営者の中には、ポータルサイトをホームページ代わりに使っている方も多いようです。とくに規模がまだまだ小さい店舗だと、予算が少ない企業ではよくみられるケースですね。
ところでホームページを持っていれば、ポータルサイト集客の効果は格段にあがります。なぜなら、他社と大きく差別化がはかれるからです。
リンク集みたいに企業情報がめちゃくちゃ並んでいると、正直どれも一緒に感じてしまいます。なかには、せっかくクリックしたのに、自社サイトがなくて残念・・・みたいなこともあります。
そのなかで、ビジュアル的に優れていたり、訴求内容が綺麗に整頓されているWebサイトがあれば、ユーザーはそっちに心が引き寄せられるのは当然です。だから、無料ポータルサイトの前に、無料でもいいのでホームページをつくることをおすすめします。
ポータルサイト集客が上手くいかない理由は、自社ホームページに魅力がないから。
ポータルサイトは悪だ!って風潮は、なんか違っているような気がします。なぜなら、事実、ポータルサイトで集客はできるんですから。
「うちポータルサイトに掲載しているけど、集客できてないよ」そんな方は、きつい言い方ですが、ほんとうにそのお店に魅力がないか、あるいはホームページを持っていないorあっても魅力がないからです。
有名であればあるほど、ポータルサイトは、認知度を高めてくれます。たとえ、知名度がないお店でも。ポータルサイトで集客ができてない人は、一度、自社の方法を見直してもいいかもしれません。
まとめ:ポータルサイトは集客できる→予算がなければ「無料」でスタートしよう。
これがまとめです。とにかく無料からでも良いので、ポータルサイトを初めてください。
なんども言いますが、皆さんのリスクはゼロです。リスクがないなら、私はやらない手はないと思いますよ。
以上です。