こんにちは。集客デザインの編集部です。
あなたがもしこの記事を読み終えれば、集客について、こんな新しい考えを持っているはず!?
この記事で書かれていること
- デザイン思考とはなにか?
- いまのビジネスや社会に足りないもの
- 『集客ができない』という問題を解決する、一つの手段がデザイン思考。
今回はいつも以上に気合いを入れて書かせていただきました。
私たちの自己紹介の部分は読まずに飛ばしてもらっても構いません。
それ以降については、お時間があればぜひ読んでいただければと思います。
なぜ、私たちがデザイン思考を語るのか。(語ることができるのか?)
このWebメディア「集客デザイン」を運営しているのは、名古屋に拠点を構えているデザイン制作・Web制作会社リイドです。
私たちはデザインツールやWebサイトの提供、また、経営者目線で実践的なビジネス戦略・マーケティングも同時にご提案しています。
ここで一般的なデザイン会社と私たちがなにが違うのか。
この点を簡単にお話させていただきます。
私たちは“芸術”的なデザインを扱っているわけではありません。
私たちは、『売り上げ・集客につながる』、そして『ビジネスで活用できる』そんなデザインツールやWebサイトを皆様にご提供しています。
リイドが何よりも重視しているのは、“結果”や“成果”です。
つまり、デザインツールやWebサイトを活用して、あなたの「ビジネスを加速化させる」ご提案をしているのです。
そして、“結果”や“成果”に結びつける手段のひとつとして、私たちは『デザイン思考』を取り入れています。
だからこそ、私たちは皆さんにデザイン思考について語り、その意義を感じてもらいたいのです。
いまのビジネスのあり方から生まれたデザイン思考。
この点を最初に明瞭にしておきましょう。
今まで“良し”とされてきたビジネスのあり方の行き詰まりこそ、デザイン思考が生まれた原因だと、私は思っているからです。
ビジネスの世界は“課題の集積地帯”
ビジネスの世界では、ほんとうに数多くの課題や問題が存在しています。
経営者の方々は、日々の業務に追われる一方、それら山積する課題に対処していかなければなりません。
そして皆様の周囲には“悩み”や“不安”がいつもぐるぐると取り巻き、ときには「どうすればこの経営課題を解決できるんだ!?」大声で叫びたくなる一瞬だってあることでしょう。
では一般的に企業は多くの課題に対してどのように対処しているのでしょうか?
データと論理が要!データ・ドリブンが支配する組織風土
データ・ドリブンが支配する企業では、とにかく“勝ち”にこだわり、“勝つ”のための戦略を考えます。
例えば、ひとつの問題が発生したときに、以下のようなプロセスを順に踏んでいくことが多いです。
- 課題が湧出する。
- 現状を分析し、問題の原因をいくつか洗い出す。
- それら原因に対して、市場背景やユーザー行動等の客観的な数量データや論理的思考に基づいた、緻密で負けない”確実な”改善プランを打ち出す。
- 戦略プランを実行に移し、そこから得られたフィードバックをデータ値として集計し、さらなる改善策を考える。
この場合、課題対処の方法で肝となってくるのが、いわゆるユーザー数や市場シェア率、顧客単価、販売実績等の”データ”や”数値”と言われるものです。
なぜそこのような現象が起きるのでしょうか?
その理由は客観的なデータを基礎として、改善戦略への”確実性”を求めているからです。
“勝ち”にこだわり続ける企業は、負けると分かっている戦に対しては、びた一文予算は出そうとはしない。
もし予算を確保して欲しいならば、絶対に“負けない”というエビデンスを示して、“勝ち”への確証を得なければなりません。
これこそデータ・ドリブンに支配されている企業のあり方です。
そうなると必然的に、KPIやPDCAサイクル、競争戦略の打ち出しなど、あらゆる考え方・施策の隅々にまで、データと数字が蔓延る結果になります。
ではなにがデータ・ドリブンを尊重する企業の欠点となるのか?
その点を考えてみましょう。
不確実の社会において“絶対”は無い。既存モデルからの脱却が難しく、新しさが生まれる余地がない。
ここで、デザイン思考のことに触れておきましょう。
デザイン思考とは「共創型の問題解決のフレームワーク」とも言われています。
キーとなるのは、“創発”という概念です。”創発”とは聞きなれない言葉かもしれませんが、簡単にいえば、「思いもよらないものが突如発現する」といった感覚です。
思いもよらないものとは、ある意味、“新しさ”に満ちたものとも言えますし、響きとしては創造性やイノベーションと近しいでしょう。
つまり、デザイン思考とは、このような“創発”を引き出すために必要な思考プロセスを、誰にでも応用できるよう抽象化し、汎用性を持たせた一つのフレームワークなのです。
話を元に戻しますと、先ほどご紹介したデータ・ドリブンに拘束された組織においては、どうしても新しさが生まれにくい環境設定がなされています。
なぜなら、そういった企業は、少数の上層から下層へと末広がりをなす、階層型組織モデルで動いているので、上から下へ、また上から下へと、最終的な意思決定に至るまでに、数多くの段階を経なければならないからです。
さらに、空間性という人間の限界を超え出たネット社会、それに伴って普及した正誤入り混じった大量の情報が占拠した社会、そして見落とせないのが、人工知能といった私たちが予想もしなかった新技術。
これらが目まぐるしく展開されていく現代において、今まで通用していた“確実性”といった価値観は神話化しはじめ、直線的な進化から、例えばある特異点を超えると指数関数的に成長する“シンギュラリティ”という概念にも代表される、まさに「加速度的なスピード」で、私たちの社会やビジネスが形態進化しているのです。
もしイシュー・ドリブン的風土の組織形態、つまり構造的に組み立てられた組織システムのままだと、当然なかなか新しい概念が生まれません。
なぜなら、10から200への20倍の成長よりも、10から15への1.5倍を目標とする方が良しとされ、ガチガチに固められてしまった既存モデルからの脱却はなかなか困難だからです。
デザイン思考とは何か?
デザイン思考は、前掲した、不確実性が当然のようにされている社会・ビジネスにマッチしたものと言えます。
デザイン思考に、飾る=デザイン性や、芸術的なセンスは必要ない。
デザインという言葉を聞くと、どうしても、「私は絵のセンスがないから無理だよ」といった言葉をよく聞きます。
しかしながら、デザイン思考とは、そういったアートセンスや芸術畑で経験を積まなければ使用できない閉鎖的なものではありません。
デザイン思考とは、誤解を恐れずに言うならば、シンプルに「問題解決の手段」と考えて構いません。
デザイン思考の本質は、価値を作り出すこと。
クリエイティブの現場では、「新たな価値を創造すること」が大切です。
デザイン思考とは、そんなクリエイティブで活用されている思考方法を、皆さんのビジネスにおいても使用できるよう考案された汎用性の高いフレームワークともいえます。
価値の創造とは、1→∞ではなく、0→1を作り出すこと。
そして0→1を生み出すのは、「ヒト」すなわち、データという客観的なリソースからではなく、潜在性と直感を持った「ヒト」が必要です。
それゆえ、デザイン思考は「人間中心主義的」とも言われているのです。
ヒトを巻き込むこと、インサイトを引き出すこと。共創モデル
共創とは、読んで字のごとく、共に創ることです。
「共に」においても、「創る」においても、スポットが当たるのは人間です。
人間同士が「共に」考え、「共に」学び、「共に」解決を模索する。
人間同士が「価値」を創り、「関係性」を創り、「時代」を創ることに意義が見出されます。
この人間中心のステージでは、データや数値の入り込む余地は多少ありますが、決して“数値病”に犯されている訳ではなく、あくまでも『創造』のための一要素にすぎません。
デザイン思考では、ヒトを巻き込むことが不可欠であり、また人間の意識化に潜んでいるアイデアやイメージを、感覚や直感から引き出し、それをプロトタイプとして具現化していきます。
デザイン思考は、「ヒト」が「ヒト」共に創っていくモデルであり、何か一つの課題や問題があらわれた時には、ヒトのニーズを汲み取ったり、現場の人間の考えを参考にしたりしながら、課題解決を考え出します。
つまり、先ほどご紹介した、データ・ドリブンに頼る問題解決と、対極の位置にあるのが、デザイン思考の問題解決なのです。
結論:集客という問題解決にデザイン思考を使ってみませんか?
という以上のまとめになるわけです。
「何か課題が出た」→「それを解決できない」=だから「経営が行き詰まってしまっている」
こんな状態にある経営者の方がいましたら、デザイン思考という新しい課題解決の方法をぜひ取り入れて欲しいです。
そして、私たちリイドは「デザイン思考的モデル」に基づいて、皆様の直面している問題に対処する、クリエイティブパートナーとして、一緒に課題を解決していきたいと考えています。
参考資料はコチラ→直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN [ 佐宗 邦威 ]