こんにちは集客デザインです。
・会議中に上司が「コンピンタス」って言葉が出てきたけど、どんな意味なの?
・競合他社との市場競争でも負けない「自社の強み」を見つけたい。
今回はこのような人に向けて記事を用意しました。
コア・コンピタンスを把握することは、経営戦略策定する上では、とても重要です。
競争手段となる能力を考察し、自社の強みを把握・表現できることこそ、強い企業づくりには必要不可欠です。
コア・コンピタンスとは
コア・コンピタンスとは顧客が求める価値のうちで、「競争力の源泉となる他社よりも優れた能力」のことです。
具体的には企業の独自技術や物流ネットワーク、知識ノウハウ、ブランド力、生産体制などがあげられます。
例えば「ジャストインタイム」と「自動化」で有名な「トヨタ式生産システム」は、他社には簡単に真似できない圧倒的な生産体制なので、コア・コンピタンスの代表的なものです。
企業が市場競争において勝ち続けるには、まず企業自身が分析を通じて正しくコア・コンピタンスを捉え、それを有利に使用したり、また例え市場構造に変化が起きても、開発や再検討によって柔軟に変化させていく必要があるのです。
コア・コンピタンスどの企業が持っているものではありません
コア・コンピタンスは、単なる強みではありません。
よくあるケースが、創業100年と歴史をコア・コンピタンスと認識している企業がいたりしますが、それは違います。
確かにコンピタンスです。
コア・コンピタンスとはある分野・カテゴリー内で特に優れた能力をもった企業だけが有するものです。(つまりそう簡単にはないということ)
たとえば100年の歴史のなかで積み上げて得た職人部隊や、特許技術、生産体制、ブランド力は、コアコンピタンスとなります。
コア・コンピタンスの意義
コア・コンピタンスは、持続的な発展を望む企業には必要不可欠な能力になります。
特にものづくり系の企業では、コア・コンピタンスがあるかないかで企業の強さが異なってくるので、大きな意味をもちます。
例えば競合他社が真似できない技術力があれば、市場において優位な地位を占めることも可能なので、圧倒的な競争力をつけることが可能です。
ケイパビリティとの違いは?
コアコンピタンスと一緒によく用いられる用語として「ケイパビリティ」があります。
どちらも企業の強みという意味合いを含みますが、どちらも意味合いとしては異なるので、違いを覚えておく必要があります。
その違いは下記の通り。
- コアコンピタンス→他社と比較したとき、バリューチェーンのなかで特定の優れた能力・技術
- ケイパビリティ→他社と比較したとき、バリューチェーン全体に影響する組織的な能力・強み
コア・コンピタンスは、未来も柔軟に対応する
コア・コンピタンスは企業の圧倒的な競争力の源泉ですから、時代が変化しても、常に使用できるものです。
つまり5年~10年先の未来においても競争力になるよう、常に再検討を重ねながら、育成を続けて進化させていかなければなりません。
コア・コンピタンスを満たすか3つの基準で評価
自社の中でコア・コンピタンスと思われるものがある場合、それは下記の3つの基準で評価するようにしましょう。
- 顧客に提供価値があるか
- 競合相手に模倣されないか
- 複数の商品・市場に応用発展できるか
それぞれ説明していきますね。
顧客に提供価値があるか
顧客が利益をもたらすものかという視点がもっとも重要度が高いです。
なぜなら競合他社よりも優れていた価値であっても、顧客がその価値に対してメリットや利益を感じなければ、単なる企業の自慢・自己欺瞞になるからです。
例えば、他社には技術力を駆使して、「商品の軽量化に成功!」といっても、顧客がそれに満足やメリットを感じなければ、コア・コンピタンスとはなりません。
「顧客にとって、それは高い価値を感じるか」というのは非常に重要な視点です。
競合相手に模倣されないか
次にその技術・ノウハウが、競合他社に真似されるものかを見極めましょう。
なぜなら、企業の独自能力であっても、他社に簡単に真似されるようなものはコア・コンピタンスとはなりません。
よくあるケースとしては、異分野から同業界に参入され、技術を分析・応用されて、競合他社に独自技術・ノウハウを取り込まれるケースです。
逆に経験豊富な熟練の職人集団とかは、長い期間かけて積み上げてきた経験によって形になってるわけなので、コア・コンピタンスになります。
競争力が激しい現代だからこそ、他社に模倣されない圧倒的な技術・ノウハウでなければコア・コンピタンスとはなりません。
複数の商品・市場に応用発展できるか
ひとつの特定分野の市場だけでなく、他の市場・多分野にも展開・応用可能かも重要な要素です。(→複数の商品・市場に推進できる自社能力なのか)
例えば技術やノウハウがもし特定の1つの分野にしか使用できないものだとして、時代の変化とともに、既存市場の構造が変化し、市場環境が全く異なった場合どうでしょうか。
つまり新たな分野に挑戦できなければ、競争力の源泉にはならないですよね。
新たな分野に挑戦できる柔軟性を備えているのもコア・コンピタンスの条件になるのです。
まとめ【コアコンピタンスは見直しが必要】
コア・コンピタンスは、社会状況や時代が変化しても、常に競争力の厳選になる非常に重要な能力となります。
そのため、コア・コンピタンスは再検討を繰り返しながら、常に色褪せずに新しい技術やノウハウとして更新・進化させていく必要があるのです。
現時点でまだコアコンピタンスを見つけ出せていない企業は、一度立ち止まって分析を通じ発見する必要があります。