Webディレクターのたかりょー(@RyoooooTaka)です。
事業展開を考える上で、自社の強みを明確にするのは大切です。
とはいえ、自社が「接客力が優れている」「製造力が優れている」など、普段企業が伝えている強みが、果たして本当の強みなのか(自社が勝手に思い込んでいるだけの強みかも)と一度立ち止まって考えてほしいです。
この記事では、私が普段強みを洗い出す際に心がけているポイントを説明していこうと思います。
強みとは?
強みとは簡単に言えば、自社が選ばれる理由です。
つまり、いろいろとサービスや商品があるなかで、なぜ他社じゃなくて、自社を選んでくれたのか→これが強みになります。
顧客がもとめているのは課題解決ですよ
世の中には、間違った強みの打ち出し方をする企業さんが多い印象です。
例えば、「うちはスペックの高い製品を売っている!」「こんな多機能の商品を搭載しています!」「創業〇〇年の老舗!」というような。
これは大きい企業さんや歴史のある企業さんでよくみられるケースですね。
ではそれらはほんとうに顧客がもとめていることなのでしょうか。
結論をいうと、違います。
つまり、顧客は機能やスペックを求めていないんです。
考えるべきこと(=顧客が求めているの)は、皆さんの商品やサービスがどんな問題や課題を解決してくれるのかだけです。
なぜなら、ユーザーは提供される問題解決に対して、価値を感じるからです。
強み分析で大切な3つの視点
続いて強みを考える上で下記の3つの視点は大切です。
- 顧客を理解する
- 競合を理解する
- 自社を考える
順番に説明していきます。
顧客(Customer)
企業の強みを強みとして感じるのは、あくまで「誰か」にとってです。
そのため強みを分析する際にはユーザー像=ターゲットを明確にしておく必要があります。
ターゲットを明確にしておくことで、製品を提供する共通認識がうまれ、顧客に向けてどう価値を提供するかのイメージできるからです。
現在の市場にあるものに対しユーザーが何を課題として感じているのか、そのサービス/プロダクトがどのようにして対価を得ているのかを知る必要があります。
自社(Company)
自社がどんな企業かを振り返るのも大切です。
競合(Competitor)競合他社と比べて優れている点
誰に=ターゲットを明確にできれば、次に必要になるのは、競合他社です。
競合他社と比べて秀でているところが、すなわち優位性になるからです。
そしてその優位性を際立たせることが、差別化に繋がります。
自分たちの競合になり得るサービス/プロダクトの与えている価値を明確にすること、
強みの伝え方
強みを伝えるには、下記の3ステップが有効です。
STEP01→「自社のみ提供できる強み」を自ら見出す
STEP02→プロモーションを通じて、その強みを顧客にも認識と理解してもらう
STEP03→顧客が「競合他社よりもその強みに魅力を感じる」
この状況を常に作り上げ続けることが、強い企業になる一番の方法です。
強みの
僕は強みを考えるときは下記の4つの視点から考えるようにしています。
会社軸
会社としてどんな魅力があるかを考えます。
創業何年なのかなどです。
商品・サービス軸・情報・技術軸
自社にはどんなユニークな商品やサービスがあるかを考えます。
ここではいう商品やサービスは、単純な製品もそうですが、設備や人数など、目に見える形であるものは全てです。
また自社はどんな技術と情報があるかも考えます。
つまり、形にならない貴社のノウハウと考えてもらればわかると思います。
- 商品サービスの開発数
- 製品シェア率
- 商品のスペック・機能
- 営業人員数
- 業務フロー
- 開発体制
- 顧客名簿数
人材軸
自社にはどんな優秀な人材がいるかを考えます。
人材もれっきとした強みの素材となりえます。
がいるかな?(リーダーシップのある人、まめな人、特殊能力のある人、コミュニケーション能力のある人など)
まとめ
製品・サービスでは、価値をワンセンテンスで表現できるような競合優位性があることが重要です。
その際には下記の視点をもつことが大事です。
・狙うマーケットで、競合他社はどのような価値を提供しているのか。
・狙うマーケットで、自社はサービス/プロダクトにどんな価値を提供できるか。
上記ふたつをしっかりと捉えておくことで、競合とはどんな見せ方をかえて、差別化が図れるのかを見極めることが可能になります。