こんにちは、集客デザインのライター高橋です。
今回は、チラシのポスティングを検討されている個人事業主の方に向けた記事です。なお、
こんな疑問に答えていきますので、興味をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。
質問:ポスティングしたほうがいいのか?
最初に本音を言いますと、チラシのポスティングの反応率は少ないです。ものすご〜く高くて1%で、低い場合は0.01%なんて言われています。
でも、上の平均的な数字を聞かされても、高いのか低いのか。そんな判断つきませんよね。なぜなら、業界によって反応率はまったく違うからです。
そして、この点がとくに重要なんですが、『あなたのチラシ』であれば、4%や5%の反応率があるかも知れない。
なので、私がオススメしているのが、平均的な反応率に騙されないようにしたほうが良いですよ。ってことです。つまり、『あなたのチラシ』は反応率が高いかもって考えみることです。(決して精神論ではありません)
答え:ポスティングはしたほうがいいです。
ポスティングを検討している方は、ぜひしてください。理由は簡単。プロモーション活動だからです。
こう考えてください。
●プロモーションをした結果→少数のユーザーに認知された。(=お店を知ってもらえた)
●プロモーション一切しない→誰にもまったく認知されていない。(=お店の存在さえ知られていない)
これを見れば『集客につながる可能性』として、プロモーション活動をしている前者のほうが断然高くなりますよね。
なぜなら、集客はお客さんに知られなければ出来ない、という超のつく大前提があるからです。そのためポスティングはアナログとはいえ、まだまだプロモーション活動としてはやる意義はあります。
でも、ポスティングは効果が出にくい!難易度高!を理解しておく。
ここで勘違いをしてほしくないのが、たとえ私がポスティングしたほうがいいと言ったからといって、それはかならず効果につながると言うわけではない、と言うこと。
こんなことを言うとすごく無責任に聞こえるかもしれませんが、ポスティングは、Web集客よりは格段に効果は出にくいです。
なぜなら、Webの場合であれば、ターゲットを厳密に選定しサービス訴求することができます。しかし、ポスティングは年代・世帯等をある程度絞れると言っても、趣味や嗜好も分からない『不特定多数』へのプロモーションです。
そのため、効率面で考えた場合、ポスティングはやはり非効率ですし、効果は出にくいです。なので、”集客で結果を求める”という面で考えたら難易度としては高めです。
ポスティングは個人や家族に“メリットがあるか”によって効果は変わる!
ポスティングは業界によって、効果の出やすい/出にくいの差は確実にあります。
例えば、地域密着型のスーパーマーケットの場合。
“食”は人間にとって、“生きるために”必要不可欠とするジャンルなので、近隣エリア全体・不特定多数のポスティングをしても効果は出やすいです。(つまり、Webを使ってまでわざわざ精密なターゲット選定しなくても良いと言うことです。)
そのほかに、例えば、以下のようなジャンルは効果有りです。リスト化しておきます。
●営業等のビジネスコーチング
●ハウスクリーニング
●エステサロン
●害虫駆除
●パーソナルトレーナー
●サロン全般
●廃棄品引き取り業者
●スポーツクラブ
●デリバリー
●アルバイト・パート募集
●クリニック
●引っ越し業者
●出会いサポート
●水道工事
●外壁屋根工事
とまあ、ざっくりとあげました。
これらに共通するのは、客価格として決して高くないけど、個人や家庭にとって“メリット”になったり、今すぐにでも来て!という“緊急性が高い”業界はポスティングは強いです。
ポスティング業界の需要は上がっています。
少し情報としては古いですが、右肩上がりで成長続けるポスティング市場の動向(2018年3月5日)という記事によれば、ポスティング業界の需要は全体的に高まっているとのことです。
まあ、需要上昇=ポスティング効果あり!という図式には必ずしもなるわけではないですが、SNSやホームページなどWeb集客が世の中に浸透しているなかで、この動きはある意味、興味深い結果です。
これはあくまで個人的な予想になっちゃいますが、業界が成長している原因は、
このように考えつつも、売上をあげないとお店が潰れちゃう!こんなジレンマのなかで生まれた動きではないかなって思っています。
大前提!ポスティングの効果の有無は、“チラシのデザイン”次第。
なぜなら、ポスティングする業者はどこもある程度、精度は高いのです。なので、もし配布しても効果が出てないのであれば、それは配布物=チラシのデザインが悪いからそうなっているだけです。
以下を見てください。
●情報がたくさんありすぎて、どれを売り出したいのか分からない。
●情報が綺麗に整理されて、落とし所(=お問い合わせのポイント)が明確になっている。
さて、どちらのチラシが反応率として高そうでしょうか?もちろん上ですよね。なぜなら、チラシの情報をきちんと整理することで、「誰に」「何を」「どのように」売りたいのかが明確になるからです。
また以下の2つのうち、どちらのチラシを皆さんは読みたくなりますか?
●ユーザーの求める情報が一切のっていない。売り手が“売りたい商品”だけを記載してある。
●ユーザーの求める情報がきちんと書いてある。売り手ではなく“ユーザー目線”で商品が選択してある。
僕なら上です。なぜなら、僕の欲しい情報が載っているチラシだからです。
よくあること。ユーザーを置き去り状態のチラシ。
私は自宅に帰ると毎回、ポストに投函されているチラシをチェックしてるんですが、かなりの割合で、ユーザー完全置き去り状態っていうチラシが結構あります。
それってチラシを見た瞬間分かります。「たぶん、企業が売りたい商品なんだろうな〜」って。(意地悪では言っているわけではなく、本当にそうです。)
読み手のニーズを汲み取ったチラシのデザイン→反応率が上がる。
僕はこれまで、Webディレクターのお仕事で『ポスティングチラシからお問い合わせしたユーザーさん』の生のお話を、聞かせていただく機会が度々ありました。
そんな経験をしているなかで、あるときふと気づいたんです。
それは「選ばれた理由なんですか?」ってユーザーさんに質問をするたびに、ほとんどの方々が「“必要”としていた情報がチラシに記載されていたから」って言うんですよね。(一言一句同じではなく、噛み砕いて解釈したらそうなります。)
必要とは「求めていること」や「ニーズ」、あるいは「問題に対する解決を提供してくれるサービス・商品」とも言えますよね。だから、読み手の“必要性”にしっかりと答える情報が記載すれば、ポスティングって格段に反応率が高まるわけなんです。
勘違い注意!チラシは“見た目”が良ければOKってわけじゃないですよ。
一般的にデザインって、「パッと見、綺麗なのが、良いデザインでしょ?」っていう解釈をしている方がいますが、これは完全に間違ってます。
誤解を恐れずに、“良いデザインのチラシ”を定義するなら、チラシをつくる目的やターゲットに応じて、きちんと言葉や画像を情報整理し、読者の問題や悩みを解決する情報をビジュアルとして見せるチラシのことです。
そのため、カッコイイやかわいいなどの雰囲気は、上の定義に付随した、副次的なことにすぎません。
チラシづくりで大切なのは、視点は例えば以下のようなものです。
どんな目的でチラシを作るのか?
手にする読者のターゲットは?
どこを読ませたいのか?
どこをゴール(お問い合わせ)にするのか?
などです。ちょっと難しい話になりましたが、チラシは”見た目”だけじゃないってことは覚えておいてください。
ポスティングは「テクニック」と「知識」が必要なのも事実。
ポスティングは、デザインがもっとも重要だってことはお話しました。とはいえ「テクニック」や「知識」も必要です。
ポスティングは、個人で行なう人もいると思いますが、大半が業者に依頼する場合が多いと思いますので、ガチガチに専門知識を知っておく必要はないです。
でも、業者を選ぶ際には、以下の3つポイントを踏まえて、業者の担当者にしっかりと提案してもらった方が良いです。
ポスティング効果を最大にする4つのポイントとは?【業者依頼する人向け】
先にこの章の項目をまとめておくと以下の通りです。
- ポスティングは目的をしっかり定めるべし。
- ポスティングは配布するターゲット・エリアを限定するべし。
- ポスティングは配布のタイミングを考えるべし。
- ポスティングは一度でやめず何度も繰り返すべし。
これ以外にも伝えたいことはありますが、まずは初歩中の初歩ということで心得ておきましょう。
01.目的を明確化してから始めべし。
ポスティングは、以下の理由から始めることが多いでしょう。
●とにかく自社の商品やサービスを売りたい。
●まだオープンして間もないから地域の人たちにうちの店を知ってもらいたい。
●これまで若年層向けのサービスだったから、もっと年齢層を広げたい。
●今までの商圏とは違って、もっと他地域に拡大したい
●新聞の折込チラシで反響がなかったので、ポスティングを試してみたい。
これらは皆さんが叶えたい希望や願望ですよね。目的を明確にするときには、これらをもう少し簡単に分かりやすい言葉に変えていきます。
●反響に特化したポスティング。
●より多くの人に認知を増やすポスティング。
●ターゲット層を絞ったポスティング。
●異なる商圏エリアに向けたブランド認知拡大のポスティング。
●反響の比較をするポスティング。
と、ちょっと厳密さにはかけますが、このように要望→目的に言い換えることができます。
このように、ポスティングの目的をまず明確に定めてから実行したほうが、実施した結果の測定も、その後の改善ポイントも把握しやすくなります
02.配るターゲット、エリア限定を限定するべし
目的を明確にしたら、それを達成するためには“どのお客さん・エリアを攻めればいいのか?“を考えていきます。なぜなら、チラシを撒くにしても、『より効率的』にターゲット層に届けたほうが目的を達成しやすくなるからです。
今のポスティングってすごくて、業者によってはものすごい膨大な量の地域データを持っています。
市区町村だけでなく町丁単位。さらに男女、年収、年代別、若年者世帯、高齢者世帯、単身者世帯。あるいは、マンション、アパート一戸建て、事業所、店舗など。これらを統計的に分析して、商材とエリアの相性を考えて配布方法を決めることができます。
ここまで精密にターゲティングすると、より反応率を高めることができます。
03.配布のタイミングを考えるべし。
ポスティングでは、このタイミングがかなり重要です。なぜなら、金曜に反応が高いけど、月曜にポスティングしてます、ってなったら元も子もないからですね。例えば、効果的と言われているタイミングは
●金曜日の夜、土日の朝。
●給料日やボーナスの直前や直後。
●ゴールデンウィークや、盆休み、正月休み等の連休の前日。
●春夏秋冬の季節の変わり目。
●クリスマス、ハロウィンなどイベント。
●卒業式、成人式、母の日、父の日などの祝いや恒例行事。
●開業記念日、新規オープン、在庫一掃セール、バーゲンセール。
これら、商材ごとに売れそうなタイミングをふまえ、ダイレクトにポスティングをするほうがいいでしょう。
04.一度で終わらせず、何度も繰り返して配布すべし。
チラシは「一度、配布して効果が出なかったからやめる」っていう方が結構いますが、そのような考え方は変えたほうがいいです。というのも、ポスティングは複数回繰り返して、徐々に精度を高めていくものだからです。
ビジネスではP(Plan)→D(Do)→C(Check)→A(Action)を繰り返すのが常識ですが、ポスティングにおいても運用方法は同じです。
どれだけいい計画を立て、効率的にポスティングを実行して、結果が伴わないこともあります。
そんなときは、配布エリアを変えたり、ターゲット自体を洗い直したり、配布部数自体を増減させたり。改善を繰り返していくことで、反応率という高めていくことができるのです。
まとめ:ポスティングは大切なプロモーション活動です。
ポスティングは、プロモーション活動ということで、つまりは『集客』と密接に繋がっています。
さてまとめに入りますが、今回はポスティングをしたほうがいい理由や、その効果を高める方法など。色々と説明しました。なのでザックリ最後にまとめておきましょう。
- ポスティングはしたほうが良い。なぜなら、プロモーション活動だからです。
- ポスティングの成功は“デザイン”の良し悪しにかかってくる。
- ポスティングは配布する「テクニック」や「知識」が必要。
- 目的を明確にしてからポスティングは始める。
- ポスティングはターゲットやエリアを限定する。
- 配布のタイミングを考えてポスティングする。
- 実行と改善を繰り返し、複数回ポスティングをする。
もしポスティングを考えている方がいましたら、ぜひ上の内容をふまえて検討してみてはいかがでしょうか?