こんにちは、絶賛15件以上の案件と格闘しタスク過多中のWebディレクターのたかりょー(@RyoooooTaka)です。
今回は下記の悩みを解決する記事を用意しました。
- 仕事をしているときに上司が「サプライチェーン」って言葉を使ってた。分かるふりはしてたけど、そもそもどんな意味なのかわからない。
- サプライチェーンという言葉はなんとなく聞いたことはあるけど、具体的にどんな意味なのかを詳しく知りたい。
さてサプライチェーンという言葉は、割と製造業とかでよく出てくるキーワードですよね。
でも上司から「〇〇サプライチェーンの意味っ知ってるか?」って突然降られたら、ちょっと口籠ってしまう、あるいは即答できない人も多いのではないのでしょうか。
そんな人に向けて、まずサプライチェーンとは「供給の連鎖」と覚えておきましょう。
つまり、資材の調達から消費者の手元へ最終品が届くまでの「モノの流れ」のことです。
ちなみにPCや自動車、電化製品などは普段身の回りにある最終的な製品は、全てサプライチェーンを経て、僕たちの手元に届いているのです。
いわば事業活動全体の結晶を僕たちが使っているのであって、ちょっと尊いような、もったいないような。。。
つまりめちゃくちゃ身近にあるのが、サプライチェーンってわけです。
サプライチェーンとは?
改めてサプライチェーンとは、製品・商品の原材料調達から始まり、最終的に消費者の商品が手元に届くまで一連のプロセスのことをいいます。
一般的に製品が生産される際は、下記のプロセスをたどっていきます。
原材料・部品調達 → 生産(加工・製造) → 在庫管理→配送流通 → 販売
これらの供給していく活動を、一つの連続的な流れとして捉えるのがサプライチェーン流れなのです。
※原材料・部品調達から生産に流れる前に、サードパーティ企業(2次・3次受け)でさらに加工されることもあります。
自動車業界でサプライチェーンをもう少し詳しく!
サプライチェーンをもっと理解するために、自動車業界を例にとって考えましょう。
自動車業界は多くの企業が関わって、最終的に消費者の手元に最終製品=自動車が届きます。下記の通りに。
- 【原材料/鋳鉄や樹脂】を製造加工する企業(素材メーカー)=サプライヤー
- 【部品】を製造加工する企業(部品メーカー)=サプライヤー
⇨部品メーカーから、さらに別の加工メーカーに商品を流すこともあります。 - 部品を使って自動車を製造加工する企業(製造メーカー)=メーカー
- 自動車を配送する流通企業=物流事業者・卸売事業者
- 自動車を販売する小売店=小売事業者
- 完成品を購入する消費者=エンドユーザー
このようにサプライチェーンでは、原材料の調達や部品加工を行うサプライヤー、製品を作る製造企業、流通企業、そして販売する小売企業、最後に消費者と、連鎖的に、また相互的に繋がります。
サプライチェーンで覚えるべきPOINT
サプライチェーンは他社や国を問わず構築される
サプライチェーンは自社だけでなく、協力会社をまたいで全体の流れを捉える必要があります。
例えばメーカーが製品を生産する際、材料の調達や部品を、協力業者から仕入れます。
そして作った製品はまたまた協力業者の物流・卸売業者が小売店へ流していきます。
あるいは製品・サービスの企画開発だけを行い、調達を含めた生産から流通、在庫管理、販売は全て協力業者にお願いする(=OEM)ということも考えられます。
このようにバリューチェーンは自社のみで捉えるのではなく、協力会社を踏まえた「供給の連続」として捉えるビジネスモデルなのです。
強力なサプライチェーンを構築するのが競争力
サプライチェーンを最適化ししっかりと捉え直して、経営戦略へ還元することができれば、企業にとっては強力な競争力を手にすることができるのです。
例えば、サプライチェーン全体を通じて無駄を減らして、最適な意思決定が行われ続ければ、価値はどんどん高まるわけですよね。
バリューチェーンとの違いは?
サプライチェーンと一緒に出てくる言葉としてバリューチェーンがあります。
サプライチェーンは資材の調達から販売までの共有の連鎖でした。
一方、バリューチェーンは事業活動で生み出される全ての価値を連鎖的に捉えることを言います。
サプライチェーンは「モノがどう流れていくのか」というフローを重視する視点であるのに対して、バリューチェーンは最終製品に向けて企業活動をする中で、価値が付加されていく様を捉える視点が大事なのです。