こんにちは。集客デザインの編集部、ライター高橋です。
最近、「目的」と「目標」の使い分けが出来ている人が少ないな〜、という事実に驚いたので、記事にしてみました。
この違いをしっかりと覚えておくと、仕事だけではなくて、人生を豊かにする方法まで教えます。(最後まで読めば絶対です。)ぜひ参考にしてもらえたらと思います。
この記事で学べること
- 「目的」と「目標」の違いがわかる。
- 経営課題解決のヒントが見つかる。
- 人生の意義を見直す方法が学べる。
最初に「目標」と「目的」を定義します←あとで分かりやすく説明します。
『目的』とは、、、
→「こうなりたい」とはじめにゴールを決めてしまうこと。(実現可能は別です。)
・あくまで理想なので、具体的な計画(プラン)まで考えなくて良いです。
・語意としては、夢とか妄想とかサイエンスフィクションとかに類似します。
『目標』とは、、、
→目的実現のために「じゃあ何をしていきましょう」と、具体的な手段を考えていくこと。
・目標を決めるときには、解像度の高いプランを設定します。
・この言葉からは、工程とかストーリーとか実際的が連想されます。
目的は「どう生きる?」/目標は「じゃあ、何をしよう。」
こう考えるのが、区別をつけるなら分かりやすいかな?ってわたしは思います。もう少し詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
「人生を幸せに生きる。」
「この人と死ぬまで添い遂げたい。」
「10年後には人とロボットとが共生する社会を実現。」
→このように、目的は先に「大きな指針」を決めてしまうこと。
「福に生きるために「毎日を楽しく謳歌しよう」
添い遂げるために「一日一回は愛していると言う」
共生社会を実現するために「法的な規制を考えよう」
→反対に、目標はその目的から“逆算”して、具体的な手段へ落とし込みます。
例えで理解する。「目的」と「目標」を分かりやすく解説。
例え)個人の場合↓↓
広く社会に通用する、価値あるビジネスパーソンになる。
→個人的な「目的」
数多くの仕事をこなし多様なキャリアを積む。
→個人的な「目標」
例え)企業の場合↓↓
時代に必要とされる企業を目指す。
→企業的な「目的」
市場規模を拡大するため、具体的に年間売上を設定し、それを達成する。
→企業的な「目標」
見てもらえれば分かると思いますが、目的は「大きな妄想や理想」に近いです。
逆に目標は「実現可能で具体的」なものです。
こんなように解釈すると良いでしょう。
たまに「人生の目標があります!」と就活学生が意気揚々と答えますが、なんか意味違うな〜ってその度に違和感を覚えています。(これはわたしだけかもしれませんが、、、)
個人編:「目的」と「目標」どちらを先に考えて生きるべきか。
わたし的には、「目的」を先に持っておいたほうが、より生きやすくなるかな?と思っています。
生きやすいって言われると、すごくオーバーに聞こえるかもしれないので、『仕事、恋愛、趣味、人間関係が充実する』と考えてもらえればOKです。
一例になりますが↓↓
「わたしは人に依存しない生き方をするんだ!」
って、最初にいう大きな目的を掲げてみる。そうなると「いつも人に頼ってばかり」だと自分の目的にそぐわなくなるので、
・仕事面→誰にも依存しないくらいスキルや能力を日々高める努力をする。
・生活面→1人で生きていけるくらいなんでも出来るよう勉強する。
・恋愛面→学生病のように恋人がいなければ〜と怯えないようにする。
こんな感じで、人生をどう生きていくかまで、いろいろと考えることができます。
大企業編:「目的」と「目標」どちらを先に考えて運営していくか。
企業の場合は、難しいところですね。
大企業であれば、事業も大規模で人材も豊富。世間的にも地名度がある。だから、出たとこ勝負だと危うい気がします。
だからオススメは↓↓
・社会的に意義ある「目的」を明確に定める
→その目的に向けて各部署がどう取り組んでいくか「目標」を決める。
こちらの方が運営がスムーズにいくような気がします。
個人事業主編:「目的」と「目標」どちらを先に考えて運営していくか。
個人事業主の場合は、目的を先に、、、と言いたいところですが、理想をいくら語っていても始まりません。まだまだ発展途上なので、事業を大きくすることが優先になります。
だから、最初はボトムアップ的に↓↓
01.月間、年間で稼ぐ、具体的な数字と向き合う(目標)
→その目的に向けて各部署がどう取り組んでいくか「目標」を決める。
そして企業が大きくなったあとに↓↓
02.存在意義となる「目的」を定める
→その目的に合わせて「目標」を見直す。
わたしは現実主義者なので、このように企業が大きくなるまでは、ある程度、数字と向き合い達成し続けることが大切だと思います。
もちろん、個人事業主も「妄想」や「理想」が求心力になることがあるので、最初に「目的」を立ててしまっても良いでしょう。
中小企業編:「目的」と「目標」どちらを先に考えて運営していくか。
中小企業の場合は、大企業に近い考え方でいいかと思います。とくにブランド力を高める手段に「目的」を先行して考えることをオススメします。例えば、↓↓
・新しいブランドを明確に打ち出し、「目的」を考え直す。
→社内社外への対策として「目標」を考える。
図で違いをまとめます。
誰でも分かるように「目的」と「目標」の違いを、以下の表にまとめておきますね。ただ最後のオマケを読むと、もっと広く深い解釈ができます。
目的 | 目標 | |
マラソン | ゴール | いくつもの中間地点 |
仕事 | キャリアアップ | 日々のタスクをこなす |
恋愛 | 結婚 | デートを重ね、信頼を構築する |
食べる | 生きる/元気をつける | 3食食べる |
会社 | 社会的に意義ある存在に | 市場規模を拡大 |
オマケ:「目的」と「目標」は”経営課題”の解決に役立ちます。←応用編
これまでは、分かりやすく「目的」と「目標」について、例えを交えてお話してきましたが、ここからが本番。
応用編です。
目的と目標は、使い方次第で経営課題の解決に役立ちます。以下の内容を読んでみて「ちょっと何言ってるか、わかんないよ。」って方は、忘れてもらっても構いません。
ただ当たり前のことを言っているようで、かなりの盲点をつく内容です。これを理解できた方は、視野がぐっと広まるかもしれません。
「目的」と「目標」を利用して、経営課題に対処する。【飲食店の場合】
例えば、飲食店の経営者さんが、こんなことに困っているとします。
「一度来店したお客さんがもう来なくなる、、、」
では今回勉強した「目的」と「目標」を利用して、この経営課題に対処する方法を考えてみましょう。
『リピーターを増やす』の『目的』って何だっけ?
上の経営課題には、例えば「リピーターを増やす」という解決策が一つあげられます。
ではそもそもリピーターを増やす『目的』は何でしょうか?
ここで「お客さんが来店しないから」と答えた方は、ちょっと安易すぎます。それはリピーターを増やす「原因」(お客さんがが来ないから〇〇する)にすぎません。
そのために以下のように考えてみてください。
→経営課題を解決するためには、リピーターを増したほうがいい。
→じゃあこの「リピーターを増やす」の「根本的な目的」は何だっけ?
さてここで、一つ思い出してください。それは目的は「大きく」ということが鍵でした。
→なぜリピーターが増えるのか。
→それは何度もお客さんが来店することだから、、、それを大きく。
→そうか!リピーターが増えるのはお客さんがお店を好きと思ってくれるからか。
つまり「お店を愛してもらう」(目的)があってはじめて「リピーターが増える」(目標/手段)がくるのです。
『リピーターを増やす』は、一つの『目標』にすぎない!
リピーターを増やすことは、目的ではなく、一つの目的のための、「手段」(目標)のひとつです。(言い方がややこしくてすみません。)
「なぜ」→目的を考える。このように問いを投げかけることで、視野を広くすることができます。
「リピーターを増やすための手段」を考える。このことは広い視野から見れば、「手段」のための「手段」を考えているにすぎません。
経営課題を解決するときには、まず「目的」を考えてみる。
経営課題の解決を模索するときに、ありがちなのが「目的」と「手段」を履き違えていることです。
飲食店の例で考えれば、まず「お客様を愛してもらう」という目的を捉えることが大切。(もっと考えればもっと大きな目的があるかもしれません)
そして、この目的の周りにある目標や手段→何をするか/目標(コンセプトを見直す。特別なイベントをする。接客マナーを指導する。店舗を改装する。)を考えた方がいいです。
この考え方は応用できれば、多くの課題解決に役立つはずです。
まとめ:何のため(目標)ではなく、なぜ(目的)を考えて生きよう。
今回は、目的と目標について、分かりやすく解説しました。
さて、最後に人生訓みたいなことをひとつ言っておきます。それは『人間は目標や手段にばかりに目が言って、目的を見失っている人が多すぎる』ということです。
例えば「働く」もそうです。
お金のため、家族のため、会社のため、、、このように、「何のため」を考え続けると、いくつも答えが出てきて、本質=核が見えなくなります。
最悪の場合、「何のために」をあれこれ考えているうちに、ひとつなにかに躓くと、全てがダメだと勘違するひとも世の中にはいます。
「目標」や「手段」を考えていると、視野が狭まります。
一度、ひとつひとつの「なぜ」を考えてみてください。そして、それぞれ確固とした「目的」を持ってみてください。
すると、これまでよりももっともっと広く深く、そして自分らしく生きることができるはずです。
最後までありがとうございます。