こんにちは、集客デザインです。
今回はこんな疑問や要望を解決していきますね。
VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)とは?
VMDとは、商品やブランドなどを視覚的に見やすく工夫し、消費者の購買意欲の向上を目指した売り場づくりを行うことです。
例えばショッピンモールや駅前なんかを歩いてる時に、皆さんは、こんなことありませんか?
最初は買うつもり・入るつもりもなかったのに、ついつい店舗に足を運んでしまう。
これはれっきとした“VMD”による効果です。
VMDはレイアウトや商品装飾ではありません
VMDは以下のようによく勘違されることが多いです。
・レイアウトを工夫することでしょ?
・商品を魅力的に装飾することだよね?
・センス良く陳列をまとめればいいでしょ?
上記3つは、VMDの一部には当てはまりますが、実際はもっと広範囲の視点をもつ必要があります。
具体的には、
ショップ来店前→ショップ来店中→商品購入→商品購入後
つまり消費者の購入体験全体を俯瞰的に見て、施策を考えるべきです。
そして全てのタッチポイントで、ディスプレイ等視覚的要素をコントロールし、商品の魅力を効率的にアピールできるようにしなければなりません。
VMDでおさえておくべき3つのキーワード
VMDでは、
・見やすい売り場
・選びやすい売り場
・買いやすい売り場
をお客様目線で作り出さなければなりません。
以下にて、VMDの3つのキーワードを詳しくご紹介していきますね。
見やすい売り場
見やすい売り場をつくることで、ショップへの集客力はアップします。
理由は以下の通り。
1.店舗の前にきた消費者が、ショップに魅力を感じるから←来店してもらえる
2.店舗内で消費者が、求める商品をすぐに見つけられるから←商品に興味を持ってもらえる
見やすい売り場とは例えば、ショーウィンドウが広く取られていてコーディネイトが見やすい、店内に陳列された整理されていて商品が見やすいなどです。
つまり、見やすさを向上させて→注意を引く。
そうすれな次のステップ、「一回店内に入ってみよう」「ちょっと商品を手にとってみよう」という具体的な行動へ誘導できるわけです。
選びやすい売り場
選びやすい売り場とは、消費者が店内に来店してから、自分の望み通りの商品を最短で手にできる仕掛けをつくるが必要です。
例えば、
・手に取りやすい位置に陳列されているか
・サイズや色は分けてあるか
・カテゴリーや商品の種類ごとにまとめてあるか
などですね。
ストレスなく商品選びができれば、その分、購買率も高くなります。
買いやすい売り場
買いやすい売り場とは、消費者が迷いやストレスなく商品を見たり購入できたり工夫してあげること。
例えば、
季節やおすすめ商品は棚を設けてまとめる
回遊しやすい導線設計をした売り場
を作ってあげるみたいなことです。
そのためには、各ゾーン、コーナー、ユニットで季節ものセーターが置いてあげたり、消費者の移動ルートを踏まえたレイアウトを考えたりすると良いです。
なぜVMDでアパレルの集客は伸びるのか
それではどうしてVMDでアパレル集客が増えるのか、その理由を説明していきますね。
・01.”売りたい商品”を魅力を伝えられるから
・02.他のアパレル店とは違う差別化がはかれるから
・03.お客様の足を何度も止めることができるから
以下にて理由3つをそれぞれ解説していきますね。
理由01.”売りたい商品”を魅力を伝える工夫をするから
どのショップにも“売りたい商品”があると思います。
例えば、おすすめのアウターウェアや今シーズン流行るジーンズなど。
VMDは工夫次第で、その売りたい商品を、最大限、魅力的に見せることができます。
例えば、
・消費者の目につきやすい位置(例えば、店内の中央や棚のコーナー等)に『これがおすすめ商品!』というコーナーをつくる
・消費者の視線の位置に『今期流行るアウター』のPOPと合わせておく
など、ディスプレイを魅力的に見せることを徹底すれば、消費者の購買意欲を高められます。
もちろん、来店前からショーウインドーに飾ったマネキンのコーディネートを工夫し、視覚的に注意喚起する方法だってあります。
理由02.他のアパレル店とは違う差別化がはかれるから
VMDで視覚的に店舗を演出できれば、ショップの独自性を表現できるので、“他店との明確な差別化”が可能になります。
例えば、ショッピングモールに出店しているユニクロは、通路を歩いていても見た瞬間に「あっ、ユニクロだ」とすぐに分かりますよね。
ユニクロの店内のレイアウトや陳列形態も他店舗と同じなので、どこに何があるかもすぐに分かりますよね。
このようにVMDを効果的に進めれば、「○○店といえば、こんな店舗空間」と言うふうに差別化を図ることもできるわけです。
理由03.お客様の足を何度も止めることができるから
アパレル集客でもっとも良くないのは、「お客様が足を止めないこと」
なぜなら、その後
・ショップ内に入る
・商品やグッズに手を伸ばす
・興味のある商品をレジに持っていく
といった『次の行動』に移ってもらえないからです。
その点、VMDによる多様な演出をし、視覚的からお客さんの興味喚起や購買意欲を高めるアプローチがすることで、ショップの内外で足を止める回数が増えます。
その結果、消費者が『次の行動』に映る回数も増えるため、その分、集客や売上アップという具体的な成果を出すこともできます。
VMDを効果を高める『必須の3P』とは?
続いてVMDを深く理解するために必要な3つの“P”をご紹介しますね。
・VP(ビジュアルプレゼンテーション)
・PP(ポイント・オブ・セールス・プレゼンテーション)
・IP(アイテムプレゼンテーション)
なお戦略を練る上ではVP→PP→IPの順番で考えていくのが良いです。
VP(ビジュアルプレゼンテーション)
VPとはブランド・ショップがもつコンセプト・シーズンテーマ等を、売り場やウィンドウを通じて表現し、視覚的にお客様へ分かりやすく伝えるスペースのこと。
VPで用いる具体的なスペースとしては、
・ショーウィンドウ
・ファサード
・ディスプレー
・売り場の前面
ですね。
お客様にインパクトを与え、お客様の足を止めること。その後、ショップ内に誘導やブランド名の認知
なお、VPを成功させるために必要なアイテムは以下の通り。
・看板(スタンド)
・軒先マネキン
・大型ポスター
・電飾看板
VPはいわばお店の顔と言えるので、いかに顧客の注目を集めるかがポイント。
例えば、マネキンひとつとっても、1体ずつただ服装を着せては良くありません。
「あっ、このお店の商品なら買いたいな!」と思わせるよう、カラーからアクセサリー群に至るまで、丁寧なコーディネートが必要です。
もし集客率アップを目指すのであれば、VPのスペースをいかに活かすのかが重要になってきます。
PP(ポイント・オブ・セールス・プレゼンテーション)
PPとは、ショップが売りたい特定の商品(おすすめや人気商品)をピックアップして、視覚的に分かりやすくディスプレイすること。
場所等を利用して“目立たせ”、商品に注目させる。陳列された商品まで消費者を誘導
PPで覚えておくべきポイントは以下の2つです。
・消費者が見つけやすいか
・消費者の気をひけるか
PPでは用いるスペースとしては、
・売り場の各コーナー
・レジ横
・入り口の近く
・柱周り
・店内の中央
などが一般的です。
PPはいわば“商品をプレゼンテーションをする場を設ける”と考えてください。
なので、商品が持つ魅力や、どう着こなすのか具体的なコーディネート方法まで伝えられたらベストです。
なお、PPに必要なアイテムは、
・オープンディスプレイ
・システム什器
・木製什器
ですね。
IP(アイテムプレゼンテーション)
IPとは品揃えした商品を分類整理して、見やすく、選びやすく、買いやすくディスプレイすること。
具体的には、商品の陳列方法を工夫して、よりお客様が商品を手に取りやすい環境を整えていきます。
買い物しやすい工夫を施し、実際に手にとってもらう。
IPで必要になってくるのは、
消費者が「どんなアイテムなんだろう?」と意欲をわかせたり、手に取りやすいようにストレスをなくしたりする演出です。
例えば、おすすめのワンピースの全サイズや全カラーをまとめて見やすく陳列してあげることで商品を選びやすくしたり、また近くに関連商品をおいておけば、自然のその他の商品にも興味を持ってもらえたりします。
IPに必要なアイテムは
・サークルハンガーラック
・棚
・POPスタンド
・照明器具
ですね。
【重要】VMDはVP・PP・IPを組み合わせる必要あり
VMDは視覚表現を中心に、多様な演出をすることで、消費者の注意喚起や購買意欲を高める手法です。
実はVMDは、先ほどご紹介した『VP・PP・IP』をうまく組み合わせれば、集客効果を最大化させることができます。
例えば、
VP→通りすがるはずだった消費者。ウィンドウの飾り付けに興味をひかれショップに来店(訪問のきっかけ作り)
PP→消費者がショップ内を回遊。おすすめ商品等の目立つスペースについつい足を運ぶ(場所への誘導)
IP→足が止まった消費者が実際の商品を手に取る。近くに商品の特徴がPOPに分かりやすく記載(購入意欲の向上)
という一連の流れができあがります。
つまり、『VP・PP・IP』=3Pそれぞれしっかりと連動させれば、VMDの効果を最大限発揮させることができるわけです。
そして、プラン通りにお客さんを動かすことができれば、購入という成果に繋げられるのです。
【最後におまけ】アパレル集客を形成する基礎要素4つ
アパレル集客で、基礎となる知識は以下の4要素。
01.店舗空間
02.商品のラインナップ
03.店舗装飾・ディスプレイ
04.店内体験
以下は当たり前のことをいっているようで、とても大切な要素になるのでしっかりと覚えておいてください。
要素01.店舗空間
VMDを構成する要素で、もっとも基礎となるのが、店舗空間です。
なぜなら、商品を売るには、当然ですが、”空間”が必要になるからです。
そして、店舗空間の広さや大きさによって、レイアウト・見せ方は異なります。
例えば、ドームで販売するのか、小さな個人店で販売するのかで違うみたいなことです。
なので、今みなさんがどういった店舗空間を利用しているのかを把握しておきましょう。
要素02.商品のラインナップ
商品のラインナップとは、店舗の品揃えのことです。
重要となってくるのは
・店舗空間に対して、どれほどの品揃えがあるのか
・ショップのブランドやコンセプトに合った商品を取り揃えてあるか
この2点を考えることです。
ショップがどんなジャンルを(メンズやレディース等)どれだけ扱っているのか(サイズ・カラー)は、消費者にとって、買い物するべきかを決める重要な判断材料になるので、とても重要な要素になります。
要素03.店舗装飾・ディスプレイ
店舗装飾・ディスプレイは商品陳列のことです。
買い物に来たお客様に対して、どう見せるか=見た目を整えてあげます。
・よりお客さんが商品を見つけやすいレイアウトは?
・マネキンにどんな服を着せるのか?
・手書きPOPなどを使って目立たせるの?
より効果的にお客さんを惹きつける商品陳列ができれば、その分、購買率は高くなっていきます。
要素04.店内体験
最後にサービス・接客ですね。
こちらに関しては、実際に商品だけの力ではダメで、スタッフの力が必要になってきます。
また、オプション等の拡充によるサービス全体の問題になります。
店内体験は、お客様が購入するか・しないかを左右するくらい大切なのものです。
まとめ
いかがたっだでしょうか?
今回はVMDの初歩的なお話からちょっとした応用まで幅広く扱ってきました。
VMDの観点に立ってレイアウトや導線配備などを徹底的に考えれば確実にアパレル集客は増やせます。
以下にて今日の内容を振り返っておきましょう。
VMDとは?=視覚的に「見やすい」「探しやすい」「購入しやすい」売り場を作ること
→VMDはレイアウトや商品装飾ではありません
VMDでおさえておくべき3つのキーワード
→見やすい売り場
→選びやすい売り場
→買いやすい売り場
なぜVMDでアパレルの集客は伸びるのか
→理由01.”売りたい商品”を魅力を伝える工夫をするから
→理由02.他のアパレル店とは違う差別化がはかれるから
→理由03.お客様の足を何度も止めることができるから
VMDを効果を高める3つの必須キーワード
→VP(ビジュアルプレゼンテーション)
→PP(ポイント・オブ・セールス・プレゼンテーション)
→IP(アイテムプレゼンテーション)
なぜVMDでアパレルの集客は伸びるのか
【最後におまけ】アパレル集客を成功させる基礎知識4つ
→要素01.店舗空間
→要素02.商品のラインナップ
→要素03.店舗装飾・ディスプレイ
→要素04.店内体験
・VMDを知っていれば、アパレル集客が増えるの?
・VMDとよく一緒に出てくるVP・PP・IPってなに?