マーケティング

ロードサイドビジネスとは?【店舗出店を検討中の方は、重要!】

こんにちは、集客デザインです。

今回は、ロードサイドビジネスについて解説していこうと思います。

そもそもロードサイドビジネスってなに?
ロードサイドビジネスって言葉、なんとなく聞いたことあるけど、詳しく知りたない〜

なおこの記事は、ロードサイドビジネスについて知らない方や、これから”店鋪の新規出店”を検討している店舗の経営者様に向けて書いています。

ロードサイドビジネスとは?

ロードサイドビジネスとは、都市部ではなく、郊外を中心に店舗を構え、広い駐車場スペースを確保し、自動車やバイクを利用する顧客をメインターゲットに集客する小売業のことです。

郊外は住宅街が密集していることから、通行量の多い大通りがたくさんあります。そのため、ロードサイド(車の往来が多い幹線道路やバイパスなどの沿線)をうまく活用することで、顧客を店舗に集めることができるのです。

ロードサイドビジネスは、東京や大阪の都市部ではなく、地方の“車社会”の地域においては、比較的成功しやすいと言われ、これまで様々な業種がビジネスで活用しています。

ロードサイドビジネスの特徴とは?

ロードサイドビジネスの特徴は、以下があげられます。

●商圏の範囲が広い。

●複合商業施設やフランチャイズ店舗の数が多い。

●駐車場の設備が充実している。

それでは、この3つの特徴について、それぞれ詳しく解説していきましょう。

特徴01:商圏の範囲が広い。

ロードサイドビジネスでは、通行量が多く、交通の利便性に優れた好立地に店舗を出店するため、乗用車で10〜15分圏内であれば、すべて商圏(=商売・集客を狙えるエリア)の範囲として設定できるのが特徴です。

ただ1度店舗を出店しまったら、商圏の範囲を広げることはできないので、開業する前には、どれだけの規模の商圏人口がいるのか。その中でどれだけの集客が期待できるのか。これらの点を細かく分析し、売上予測を見積もることが大切です。

特徴02:複合商業施設やフランチャイズ店舗の数が多い。

ロードサイドビジネスの2つ目の特徴は、飲食施設や娯楽施設、ショップなど多数のテナントを抱えた大規模な複合商業施設が多いということです。

なぜなら、ロードサイドビジネスの場合、都市部よりも地価が安く、敷地面積を広く確保できるため、より大規模化したほうが利点あるからです。

また、ファミリーレストラン、ファストフード、コンビニエンスストアなどフランチャイズの店舗もロードサイドビジネスを展開しており、その多くは、駅前のように営業時間の制約がないことから、24時間営業のスタイルと採用する店舗もあります。

特徴03:駐車場の設備が充実している。

ロードサイドビジネスでは、郊外の主要道路にお店を構えているので、顧客の交通手段は、自家用車やバイクや自転車等、長距離の移動ができるものに限られてきます。

そのため店舗側は、より多くの顧客を店舗に集客しようと、駐車設備を充実させて、駐車場を大規模化させます。

ロードサイドビジネスは、どんな業種がやっているの?

ロードサイドビジネスは、幅広い業種が行なっています。以下に、ピックアップしておきます。

●飲食店

●中古服

●ドラッグストア

●書店

●シューズショップ

●パチンコ店

●インターネットカフェ

●美容院

●ホテル

●接骨院

●不動産仲介業者

ロードサイドビジネスは“立地”の良し悪しで、全てが決まります。都市部ではない場所で勝負したい人!そんな方は、ぜひロードサイドビジネスを検討してみてください。

ロードサイドビジネスのメリット

ここからは、ロードサイドビジネスのメリットについて触れていこうと思います。これから、新規出店を検討される方はぜひ参考にしてみてくださいね。

都市部よりも地価が安く、出店の『初期投資』を抑えられる。

ロードサイドビジネスは郊外でサービスを展開するため、地価の高い駅近くの都市部よりも、安く物件を確保することができます。

独立開業で新規出店する際は、内装の工事や看板の設置、製品仕入れ、設備工事など、なにかと費用が嵩むことが多いので、初期投資をとにかく押さえたい店舗にとってはメリットがあると言えます。

近隣の競合が少ければ、『珍しい存在』となれる。

ロードサイドビジネスは、自店舗の商圏範囲にどんな競合がいるかによって、成功の有無が変わってきます。

フランチャイズや大型商業店舗、同業種など、競合が多数いるなかで、顧客のニーズをしっかりと捉え、自社ならではの新しいビジネスモデルを生み出せば、急成長することも可能です。

『特定の地域』に根ざした商売もできる。

ロードサイドビジネスは、特定の“小規模な地域”に密着してサービス展開をすれば、その界隈で有名な“人気店”になることもできます。

しっかりと戦略を立てることで、あえて激戦区を避けて、「あそこの国道沿いのラーメン店、すごく美味しいからぜひ行ってみて」という地域の人々からの評判を獲得し、口コミを着実に広げていけば、商圏人口の拡大も図れます。

ターゲット層を『限定して』商売ができる。

ロードサイドビジネスは、交通量の多い立地に店舗を出店するため、ファミリー客を中心としたターゲットに限定することができます。

ターゲットとしては、ほぼ車移動の客層が大多数を占めているわけなので、駅周辺立地だと大量の買い物ができない不便性ところがなく、品揃えを豊富にしてもしっかりと利益を得ることができます。

さらに、コンセプトを明確にして、店舗レイアウトや売り出す商品を絞ることで、女性客、男性客、年齢層など、より具体的なターゲット選定が可能です。

ロードサイドビジネスのデメリット

続いて、ロードサイドビジネスのデメリットをご紹介します。

アルコールを販売する店舗が出店すると不利になる。

ロードサイドビジネスは、車移動の顧客をメインターゲットと想定することが多いため、アルコールを提供するような業態だと、うまく集客できない可能性があります。

とくに居酒屋の場合だと、『アルコールあり』が前提に、道路交通法の改正で、飲酒運転に対する厳重な処罰が時流を考えると、ロードサイドビジネスを展開するメリットは少なくなるでしょう。

集客できる立地はすでに埋まっていることが多い。

ロードサイドの立地が空いているということは、裏を返せば、そこでビジネスが失敗したということです。

基本的に、良い立地条件の場所は大半が埋まっているので、空き物件集客できる立地を探すのにも、

店舗間の競合がひしめいているので、勝ち残れない可能性もある。

幹線道路を走っていると、「異常に美容院多くない?」と思ったことはないでしょうか?

実はロードサイドビジネスは、サービス業界全般で飽和状態にある傾向があります。その代表がガソリンスタンドやコンビニエンストアでしょう。

国道沿い、高速道路のインターチェンジ付近には、数多くのガソリンスタンドやコンビニエンストアがひしめいており、かなりの激戦区になっています。

新規出店を検討されている方は、競合調査を綿密にして、その商圏で勝ち残れるかどうか、その難易度を見定めるようにしましょう。

まとめ:店舗集客できるかは、立地の良し悪しに左右される

如何だったでしょうか?今回の記事を以下にまとめていきます。

・ロードサイドビジネスは、
→1.商圏の範囲が広いのが特徴。
→2.複合商業施設やフランチャイズ店舗の数が多いのが特徴。
→3.駐車場の設備が充実しているのが特徴。

・ロードサイドビジネスのメリットは、
→1.都市部よりも地価が安く出店の初期投資を押さえられる。
→2.近隣の競合が少ければ、『珍しい存在』となれる。
→3.『特定の地域』に根ざした商売もできる。
→4.駐車場の設備が充実しているのが特徴。

・ロードサイドビジネスのデメリットは、
→1.アルコールを販売する店舗が出店すると不利になる。
→2.集客できる立地はすでに埋まっていることが多い。
→3.店舗間の競合がひしめいているので、勝ち残れない可能性もある。

ロードサイドビジネスで成功した店舗は、“立地”で勝ったようなものです。これから新規出店を考えている店舗の経営者様は、商圏の範囲と競合を徹底的に分析して、集客できる最高の立地を見つけ出して下さい。

ABOUT ME
たかりょー
30代男。地方の大手Web会社のWebディレクター・Webマーケッター・ブロガー。ビジネスの上流を担当し、常時15案件以上のWeb案件を抱えている。読書は年間100冊ほど。10年間継続中。 集客デザインでは、マーケティングや集客術、ビズネスマンのスキルに必要な情報をメインに発信しています。