今回は、どうすればWebディレクターという仕事にやりがいを持って取り組めるのか。その点を簡単にまとめていきます。
読者想定としては、ベテランではなく、未経験者、または経験の浅いWebディレクターです。一応僕もWebディレクターをやっているので、その経験も交えながら、語っていきたいと思います。
やりがいは少しずつ育んでいくもの。
Webディレクターは制作全般の総指揮みたいなイメージがあって、制作全体の要!みたいな重要な位置にあります。
つまり、一言で責任が重い。だから、その重みに潰されて「あ〜つらい」とか「私になんてできない!」と叫びたくなる方もいると思います。
でも、個人的にはWebディレクターのやりがいは経験を積んでいくなかで培っていくものだと思っています。
結局、責任が負担になってくるという話。
責任って難しいところで、たしかに仕事は『一人一人の責任こそもっとも大切!』という側面はあるんですが、逆に、責任を一人ですべて抱えようとするから身が持たなくなるんですね。
とくにWebディレクターは、他の職業よりも、大量の知識・多くの経験が求められる職業です。だから、なおさら一人当たりの責任の負担量は格段に多いわけです。
責任が重い←周りの人を信頼すれば、だんだん荷がおりていきます。
自信がない人や経験の浅い人は、
1.負担量が増える
2.失敗して上司に怒られる
3.その失敗が何度も続く。
これらが仕事への不安が増すことになり、結果的に、「あーこの仕事にやりがいが持てない」と嘆くことになります。
でも考えてください。そもそも、一人であれもこれも全部するなんて、経験の浅い人にはできませんよね。(天才とか才能のある人間でない限りは)
だから僕は、Webディレクターの仕事とは、とにかく周りの人を信頼することから始まると思っています。そして、その仕事が上手になっていくうちに、やりがいも生まれてくるとも思っています。
やりがいを持ちたいなら、現状に満足せずに、いつも学ぶ姿勢が大切です。
実は、Web業界ってほんと毎日勉強することがたくさんあるんですね。機械的な仕事もありますが、クリエイティブなお仕事なので、新しい発見や知識がないと戦っていけないんです。
だから、Webディレクターは知識欲旺盛の人には合ってるんじゃないかな?って思います。
周りの人を信頼することは大切です。でも、いつまでも人に頼るのはNG。とにかく現状に満足せずに、いつも学ぶ姿勢を大切にしてください。
Webディレクターは、最初から専門家になろうと努力する必要は無し。
僕も、Webディレクターに成り立ての頃は、全くのWeb知識ど素人で、「こんなに覚えることがあるの?」って感じでした。
でもある日気づいたんですが、たしかに全ての分野を網羅的に知る努力は大切です。でも経験の浅い人って、まずなにか一つにこだわりを持って取り組む。それがやりがいに繋がっていくんですね。
もしわからない事があれば、より詳しい専門家に知恵をあおいで、徐々に知識を身につけていけばいいんですよ。
やりがいを見つけたら、興味のある分野を見つけて勉強。→これが得意分野を増やすコツ。
やりがいって、日々も揉まれながらも少しずつ感じていくものです。そして、もしWebディレクターという仕事に多少のやりがいを感じたなら、あとは興味あることをめちゃくちゃ勉強してください。
仕事にやりがいを持ち始めた人は、「なんでこのデザインがいいんだろう?」とか「どうやってコーディングしてるんだろう?」という疑問が湧いてくるはず。
そんな時、それらを自分から積極的に学んで言えば、スキルは上がっていきます。そして、どんどん得意分野が増えていき、よりやりがいへ繋がってきます。
一つ絶対に求められるものは、提案力です。
Webサイト全体の設計、企画、スケジュールや予算管理、Webマーケティング、サイト更新メンテナンス。Webディレクターに必要なスキルは挙げていくとキリがないです。
でも私の経験上、唯一絶対に必要なるのが、提案力です。優れた営業マンはそうですが、対人と関わったときに、その場で「バッチリと提案できる」そこから信用されるようになります。
すぐには提案力のレベルを高くすることはできません。ただWebディレクターでは必須スキルなので、経験を積む中で少しずつ培っていきましょう。
できる/できないを提案すること。実現可能性を常に考える必要があります。
提案と聞くと、自分たちのできることだけをクライアントに言う=提案力と思いがちですが、これは違います。
提案力は、「できないことは、できない」とはっきり言える力がとても大切。例えば、クライアントからこんな希望を出されました。
クライアント「今のWebサイトに、更新システムを入れたいんだけど、〇〇円なら予算的にいけそう?」
Webディレクターなら以下のことを言う勇気や力も必要です。
Webディレクター「その予算では全てを実現することはできません。ただこの部分を削れば、何とか実現できます」
クライアントの方は、Webの知識をあまり持っていない方もいるので、実現不可能な要望を出してくることもあります。
そんなときは「代替の提案」を出す力も、Webディレクターには求められます。
クライアントを不安にさせたら、終わり。
僕がWeb業界に入った時、指導してくれた人が口を酸っぱくして言っていたのが「クライアントを不安にさせたら、一気に信頼なくなるよ」です。
そもそも、クライアントが不安になる原因は、Webディレクターが求められたことに答えられないから発生するはずです。これを言い換えれば、結局「提案力」がないから答えられないんです。
未経験者の方も、経験の浅い方も、Webディレクターになったからには、「提案力」だけは身につけるようにしましょう。
まとめ:やりがいは結局あなたの気持ち次第。
Webディレクターでやりがいをもちたい方は、とにかく勉強する姿勢が大切です。
どんな些細なことでも吸収していく意欲をもち、得意分野を増やして、自信をつけてください。
Webディレクターの仕事に自信を持って取り組むことができるようになれば、必然的にやりがいも増えていくはずです。