・Webディレクターで重要な能力ってなんなの?
・Webディレクターのコミュニケーション能力って?
こんな疑問を解決する記事を用意しました。
僕は地方では大手のWeb制作会社でWebディレクターで働いています。
最初に、たかりょーの自己紹介
僕は地方で知名度のあるWeb制作会社でWebディレクターをしています。
なので、肩書きとしては現役のWebディレクターです。
担当案件は幅広くて中小企業から自治体案件の案件を担当しながら、多い時には同時に18件くらい案件を担当させてもらうこともあります。
そんな案件を経験する中で、クライアントや社内メンバーとコミュニケーションをとるのは非常に大変でした。
ただここが重要なのですが、「コミュニケーションを密にとって進められる案件ほど、満足いくサイトが作れる」という共通点です。
そのため、今回は僕自身の体験談として、Webディレクターのコミュニケーション能力について考えてみたいと思います。
なぜWebディレクターにコミュニケーションが求められるのか?
結論、「リレーションシップ(信頼関係)」が構築できるからです。
Webディレクターの一番の使命は「納品」(制作会社の多くがWebサイトを公開する)です。
※「ビジネスの課題を解決するWebサイトを作る」はプロジェクト全体の目的なのであって、Webディレクター自身の使命ではありません。
そして僕の経験上、「1案件をどうスムーズに進め、早くサイトを納品できるか」は正しく情報共有を続けて、社内・社外含め案件関係者とのリレーションシップ(信頼関係)をどれだけ上手に構築するかこれが成功の鍵となります。
リレーションシップが悪いクライアントは、メールの返信が遅い、こちら側の依頼に後ろ向きの対応しかしてくれない、などくなるケースもあります。
最悪の場合、主導権が完全にあちら側にうつった場合は、「言いなり状態」になるケースもあります。
逆にリレーションシップが築けていれば、「〇〇さんにお任せしますよ」というスタンスになりやすくなるので、制作者側が主導権を握って案件を進めることもできます。
このようにリレーションを築く一番の方法が、コミュニケーションなのです。
コミュニケーション能力が低いWebディレクターとどうなる?
コミュニケーション能力が低いWebディレクターの弊害を具体的にご紹介しますね。
- クライアントとの認識違いが増える
- 案件の主導権を握れなくなる
- チーム連携がうまくいかなくなる
順番に解説していきますね。
クライアントとの認識のズレが増える
Webディレクターで最も避けるべきは、クライアントが求めている要望を実現できないことです。
これは「クライアントとの認識のズレ」で発生するケースが多いです。
そしてそのほとんどがコミュニケーションをうまく取れていないのが原因となっています。
コミュニケーション能力が低いWebディレクターは、下記のような状態になります。
・ヒアリング時にクライアントの求めている要望を聞き出すことができない。
・クライアントに伝えたはずなのに、相手に伝わっていなかった。
・肝心な情報を聞くのを忘れている。
認識のずれで厄介なのは、「こちら側はこう伝えていたけれど、相手は違うことを考えていた」というケース。
なぜこれが起こるのかというと、受け取り方は相手の知識量や立っている前提によって変わってくるからです。
案件の主導権を握れなくなる
Webサイトを作る上で、案件の主導権を握るのは非常に重要です。
案件の主導権とは、例えば「デザインはこうした方がいいですよ」「納期を少し調整できますかね?」というようにクライアントに意見や要望を伝えたときに
主導権を握ることで「クライアントの言いなり状態」にはなりません。
例えば、主導権が握れていないと「なんかイメージと違うんだよな」と細かい修正を永遠とさせられるケースもあります。
またこちら側の提案に対しても「違う」と否定されるケースだってあります。
つまりクライアントが言っていることをただひたすらにやる行動になるのです。
チーム連携がうまくいかなくなる
Webサイト制作はWebディレクター一人では成り立ちません。
クライアント含め、デザイナー・エンジニアといった社内外の専門職、時には別業者のコンサルタントやWebマーケッターが関わってくることがあります。
つまり多数の人物が制作業務に関係してくるということです。
Webディレクターは案件を指揮していく主導的な立場にいるわけですから、これらの人々と「情報共有」しながら進めていく必要があります。
コミュニケーションをうまく取れなければ、案件に携わる人々をまとめ上げて、”チーム”として連携させるのも難しいです。
【クライアント編】Webディレクターに求められるコミュケーション能力
じゃあ具体的にWebディレクターにはどんなコミュニケーション能力が求められるの?
この章では僕がクライアントと話す中で、「これは必要だな」と実際に感じた能力について解説していきますね。
実際、これから説明する全て「情報共有」に関わる能力です。
そしてWebディレクターはどれだけスムーズに間違いなく情報共有ができるかがとても重要なのです。
コミュニケーション能力は大きく分けて3つの能力で成り立っています。
- クライアント理解力
- 説明力
- 傾聴力
クライアント理解力【←あなたのこと理解してますよ】
まず大前提として、クライアントが所属する業界知識が必要です。
なぜなら、「会話がそもそもできない」からです。
例えばあなたのことを知っている人と、あなたの知らない人とが話した場合、明らかに前者の方が話が弾みますし、心の共感度も違ってきます。
だから、クライアントと話すときには、最低限下記の2つはするようにしましょう。
- クライアントの会社分析
→過去どんな企業だったのか?現状を正確に把握する目指すべき方向性はどんなところにあるか?という過去から現在、未来という時間軸で考えるようにしましょう。
- クライアントの所属する業界知識
説明力(話す力)【←ただベラベラ話す能力ではナシ】
ディレクターは相手に説明する力が非常に重要です。
なぜなら社内や自分の思っている意見を、クライアントに説明する場面がめちゃくちゃあるからです。
説明力で大事なのは下記の3つです。
・相手の立場になって考えながら話す
→例えば専門用語を使うことなく、意味を噛み砕いて説明する
・何を伝えようとするのかを常に意識する
→例えば話があっちにいったり、こっちにいったりしないようにする
・相手が頷いているかを確かめながら話す
→納得と理解をしているかを確認する
とくに3つ目は非常に重要で、話しているけれども相手がどれだけ納得している・理解しているかを確かめながら話すようにしたほうがいいです。
さらにいえば「確かめる」というのは、自分にとっての常識がクライアントにとっては当たり前ではないかもしれないからです。
つまり、Aという事柄に対しても、相手は本当にAという認識をしているのか?もしかしたら全然違う認識していないか?を確かめる必要があるのです。
>説明する力とは?伝える力について
傾聴力(ヒアリング力)【←うんうんなるほど】
ディレクターはときに「聞き上手」になるのも必要です。
というか、説明する力以上に傾聴力がとても重要です。
なぜなら、相手が考えていることを聞いて理解しなければ、最初に伝えた認識のズレが生まれるからです。
ヒアリングするときに大事なののは、Webディレクターとして、『何を知りたいのか』『どんな答えをもらいたいのか』というの明確にしておいた方がいいです。